あわい恋と約束

コンクールのテーマが
[学校にある日常の光景]

広すぎる。

「テーマが難しくて、
絞りきれないんだ」

『ふーんそうなんだ、テーマ何?


「学校にある日常の光景」

『例えば、グランド走ってる姿とか、
隣の席の子とか』


言われて気がついた。

俺は風景とかが頭にあった。


風景や、特別な物じゃなく、
普段気にしてないが
常にそこに在る何か!


「ありがとう。分かったよ」


「石元、君は天才だ!」


俺は石元の言葉で、何を描くか決めた。


俺が嬉しそうにしているのを見て


笑顔になった。

右側にだけ、エクボができている。


それを見て初めて
石元が彼女の事が、
気になりだした。





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