あわい恋と約束

二人は暫く球場に居る。


他の観客が居なくなっても、


応援の生徒達が片付け終わり
帰り出しても、


二人は無言でそこに居る。



球場アナウンスが退場を促す。


二人は球場をでた。


球場近くの散歩道を

腕を組、無言で歩く。



明日の事を気にしていた彼女

私の答えに期待していた
彼女は。


嘘の様に、 何も言わない。


私は・・・



このまま

時が止まればいい!

会話など要らない!

そう感じていた。



二人は何も言わず歩く。


夏の夕方、陽射しは
まだ、強く暑い。



鐘が鳴っている!


鐘が5回

5時を報せている。




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