あわい恋と約束
湯上がり
湯上がりの彼女は色っぽい。
髪先がまだ少し濡れている。
化粧も薄い。
私はそんな彼女を、まじまじと見る。
『そんなに見られると、
恥ずかしいじゃない。』
とても同い年に見えない。
「着替えなかったんだ」
『着替えたわよ!』
彼女は私に近寄り、
耳元で囁く様に
『下着だけ、見たい?』
湯上がりでなのか
それとも、
自分の言葉に恥ずかしくなったのか
顔が紅んでいる
「何言ってんだよ」
本音ではない。
『どうしても今日は、
これ着てたかったの』
彼女は私の向かいに座り直した。
「何か飲む?」