あわい恋と約束

彼女は時計を見た。



『もう7時過ぎてるね、
何か食べない?』



そう言えばそうだ。


予定外の雨とスパに
時間を取られた。

でも゛オヤジ ゛は?


『今日と明日、父はいないし、
時間なら大丈夫なの』


いないのか

この時、

彼女の言葉を深く考えていなかった。


「じゃあ、とりあえず食事するか」

『そうね!』


ホテルのスパである。


気の効いた料理は無い。


「いいのがないなぁ」


『なんでもいいよっ、こういう所だし』



天麩羅膳2ツと生ビール中2ツを注文


『ありがとう!
いろいろ買ってくれて助かった』

『あっ、雨は予定外だけどね』




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