あわい恋と約束
『また、なんか考え込んでる、
人相悪いよっ』
また、顔に出ていたのか!
『ほんと、分かり易い』
彼女は箸を突き出し、
箸で円を描く様に、
グルグルと廻した。
私はビールを ・・・
無い、ビールが!
すでに飲み干していた。
すると彼女が
『ビール・・・』
流石、気が利く。
『ビール飲んで、冷えてきたから
もう一回入って来るね』
そっちかよ!
「ちょっと待てよっ!
俺も行くから荷物」
彼女は、おどけて
『一緒に入れないわよ』