あわい恋と約束

『また、なんか考え込んでる、
人相悪いよっ』



また、顔に出ていたのか!


『ほんと、分かり易い』



彼女は箸を突き出し、
箸で円を描く様に、
グルグルと廻した。



私はビールを ・・・


無い、ビールが!

すでに飲み干していた。


すると彼女が

『ビール・・・』


流石、気が利く。


『ビール飲んで、冷えてきたから
もう一回入って来るね』



そっちかよ!


「ちょっと待てよっ!

俺も行くから荷物」


彼女は、おどけて


『一緒に入れないわよ』




< 137 / 202 >

この作品をシェア

pagetop