あわい恋と約束

私は乗っかり

「よいではないか、よいではっ」

彼女は直ぐに、切り替えしてきた。


『お戯れを、あっあっ
なりませぬ、なりませぬ
あっあっ、あ〜れ〜』


そう言って、クルクルと廻った。


「こっこれっ、逃げずとも、
逃げずとも よいではないか」


『あ〜れ〜
おっお許しを、あ〜れ〜』


「よいではないか悪い様には致さぬ
よいではないか」


この光景を見ていた
向かいの老夫婦は手を叩いている。

コンパートメントだが、
障子を閉めていなかった、お互いに。



ここまでして気が済んだのか

恥ずかしくなったのか
二人それぞれスパへ。






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