あわい恋と約束

そんな事か。


「ああっ、あれ 大学で用が有るらしい、
明日、昼に来いだって」


『誰から?』

「直属の教授から、よくあるんだ
休みに呼び出しが」


『そうなの』


実権を握ってるのは教授。

教授の評価、成果は、
准教や講師のできで決まる。


「とにかく、今の仕事続けるなら
行くしかないんだ、ごめんね。」



彼女はシャンパングラスを見つめ。


『貴方の為じゃない、謝る事ないよっ』


そう言って、窓に目を移した。



窓には彼女と私が写ってる。
滝の様に窓を流れる雨に

彼女の表情を見る事ができない。




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