あわい恋と約束

シャンパンとバーボンをもう一杯たのむ。



窓の外を見ていた彼女は


『覚えてる、ワタシの15歳の誕生日の事』


急に聞かれても、何となくしか・・・


『将来の事話ししたよね』


そうだったか、記憶が

他の事は覚えてる、いや思い出したが


何を話したのか ?


『ひどい、覚えてないのね』


彼女はテーブルに顔を伏せた。

肩が揺れている。


忘れているが、大事な
中学生にとっては大事な、
約束そくしたんだろうか?


彼女の肩はまだ揺れてる。


肩に手をやると

彼女は顔を上げ、声を殺して笑っていた。





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