あわい恋と約束
一瞬でも、
気に掛けた事が
バカらしい。
『ごめんね』
笑いを堪えてる。
『覚えてる訳ないよねっワタシだって、
ほとんど覚えてないもの』
「そうだろう」
私のその言葉に彼女は、
ふて腐れた様に、横を向いた。
覚えてるんだ全部。
私は全力で思い出そうとした。
私の眉間に彼女は
左の人差し指で3回叩きながら
『だ・め・よ これっ駄目』
私はまた、癖が出ていた。
『たいした話しはしてないよ、
何処の高校受けるとか、
将来何歳で結婚するかとか、
そんな程度よっ』
『それと・・・約束
ワタシはその約束・・・』
途中で止めた。