あわい恋と約束
放心状態の姫
そんな姫に虫は
「大丈夫だったろ」
『気を失うかと思いましたわ』
「まだ、ひとつ目だよ!
ひとつ目で気を失うと
終わっちゃうよ」
徐々に落ち着く姫。
『もう、あんな乗り物乗りません』
虫は姫の手を引き
ティーカップへ
『変わった、椅子ねっ』
突然、ティーカップが動き出す
虫はハンドル物を
勢いよく廻した。
゛いやー、やめてー ゛
姫は、また叫んでいる
虫は笑いながら、更に廻す。
゛バカ やめてー キャー やめてー ゛
叫んでいる。
虫は少し気分が悪くなり
ハンドルを廻すのを止めた。
『虫君のバカッ』