あわい恋と約束

それでも、
虫は姫を強引に引っ張り

お化け屋敷に入った。


姫は最初から虫にしがみつき叫ぶ。


虫は嬉しいが、耳が痛かった。


途中、姫はこれまでにない、
力で踏ん張るが、
直ぐに力が抜けた様に歩く
叫ぶ事はなかった。



お化け屋敷から出ると

姫は物陰に隠れ様とする


虫は姫の異変に気付く。

姫の脚元は濡れている

よく見ると、腿から脚元まで濡れている。


姫は座り込もうとしたが

金貨を1枚取出して

「スカートが濡れるよ、立って
替わりの下着有る?」


姫は頷いた。

小声で

『さっき買った、念の為に』

虫は姫の鞄に手を入れた。




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