あわい恋と約束
彼女は俺の胸に顔埋め
『私も新田君と結婚したいと思ってる。
だけど、
他に好きな人ができ、
私を嫌になるかも』
「ならないよっ!」
『心配なの、怖いの』
「それは、俺も一緒だよ
他に好きな人が現れるんじゃないか
そんな事いつも頭に浮かぶよ」
「じゃあ、ここで約束するよ。」
彼女は顔を上げ俺を見る。
「俺は君と結婚する。
君がそれまでに好きな人ができたら
じゃまはしない。
30歳過ぎて君がひとりなら
君を捜しだし、プロポーズする。」
先の事など分からないのに
子供にしたら、大袈裟な約束である。