あわい恋と約束
私は封筒の中を
(新田先生は、渡航日を決めるだけです。
一週間以内に連絡して下さい
私が飛行機を手配します。)
秘書1号名刺を突き出した。
(携帯に連絡下さい)
秘書1号は事務的と言うか
ロボットである。
私は学長室を出て、研究室へ
とりあえず整理するか!
整理すると言っても、
私物は置かない主義である。
何も無い。
ゼミ生宛てに、
゛さようなら ゛と
ホワイトボードに
油性マジックで書いた。
そこに、秘書2号が
私の耳元で
(連絡して!)
とだけ言って出て行った。
私は秘書2号の
携帯番号を知っている。