あわい恋と約束
「なにか、ご不満な点が」
『ご不満な点?、な・ま・え
名前よっ! 本名じゃん』
まず、そこにきたか!
彼女は更に読む
『なによこれ!』
「なんでしょう」
『こんなの出来ないでしょ、
親も見にくるし
なに考えてるのよ』
『バカッ! とにかく直して!』
かなり高圧的である。
いつもの事である。
彼女は圧倒的な存在感がある。
彼女以外の人には
対等以上に接する事が出来る。
彼女には、なぜか逆らえない
僕を支配するツボを
知っているんじゃないかと思う。
これは彼女に対する
コンプレックスである。
理由や原因は、分からない。