あわい恋と約束
彼女と電話で話しをしているのに、
彼女が持つ受話器を取り
〔誰だお前は、娘に何のようだっ〕
これだけ言って電話を切った。
親バカな゛オヤジ ゛
正直、頭にきた。
次の日学校で彼女が
泣きながら謝ってきた。
この出来事は、
幸いにも、誰にも見られていなかった。
あの゛オヤジ ゛と思ったが
家に父親が居る事が
羨ましかった。
これが初めての
゛オヤジ ゛であった。
まだまだ有る。
ちょっと不機嫌な顔していたのか
『あの時は本当に、ごめんね』
泣いてはいないが
悲しい顔をしていた。