あわい恋と約束
まだ寝ぼけているのか?
夢か、うつつか、幻かである。
今日は、いきなり
゛貴方 ゛である。
母に何の用だろう?
『いつ頃、お帰りになるかしら』
「判らない、今さっき起きたばかりで、
何処へ行ったか知らない」
『何それ、もう、お昼でしょっ』
まるで、姉か母親の様だ。
近くへ、来たから?
そりゃ近いよ
ここから彼女の家まで
直線距離で1.5Km
車かバスで5分
歩いて25分、かなりの
上り道を歩く
『来週、お母様に
手伝って欲しい事が有るの、
ちゃんと伝えてね
じゃあ、また電話するね』
私は、さっき起きたばかり
頭が、まだはっきり動いていない。
『仕事が忙しいから帰るね』
彼女は私に手を振りバス道へ