あわい恋と約束
中華料理屋
近くの中華料理へ
「炒飯、揚げ肉団子、生中」
〔ようっ新田、昼に来てたの石元だろっ〕
見られてた。
忘れてた、この店の主人!同級生。
この主人、小学校からの同級生。
他人が私達を見たら、
絶対に同級生とは思わない。
断定出来る。
何せ、ハゲている。
歳以上に老けた顔をしている。
〔ようっ、石元だろ〕
「そうだよ、うちの婆さんに
用があったらしい」
〔ぱっと見て、すぐ分かったよ
変わらんねぇ〕
完全な親父口調。
〔あれか、着付けの事か?〕
「だと思う」
もう、喋るなっ
早く作れよ。
口に出して言わなかった。