あわい恋と約束
言葉を探してた私は
乗っかる事に
「まだだけど、行く?」
『行く、行く』
「何が、いい?」
『そうねぇ』
彼女は考える。
「とりあえず、外へ出ようか」
私は出口に向かう
彼女は頷き、私のあとに
着いてくる。
彼女は私のあとに着いてくる。
今も昔も、私が彼女の手を
繋がないと並んで歩かない。
彼女の顔を思い浮かべ
とても、同い年に見えない
どう見ても、30代前半
そんな事を考えていた。
映画館を出る二人。