あわい恋と約束
暇で、ぶらぶらしてた身体には本は効く
眠たくなってきた。
『新田君、新田君』
「うんっ!?」
眠いのに誰だ。
『新田君、新田君』
遠くで、誰かが呼んでいる。
『新田君、新田君』
誰だ、呼ぶのは?
『新田君、新田君』
目を開けたが見えない。
辺り一面、霧だ。
濃い霧だ。
だんだん近づいてくる。
どこだ、右か?
『新田君、新田君』
この声は、彼女か?
それにしては、
声が若い。
どういう事だ、さっきまで部屋に・・
タイムマシーンの事・・
考えていたのに。
『新田君、どうしたのよ』
隣に要る、だけど何も見えない。