あわい恋と約束

彼女が恥じらう。

これも私の潜在意識なのか。


『新田君がワタシの手料理を、
食べたいって言うから』

彼女を見ると顔を紅らめている。


手料理が食べたい?


そんな事は、思っていない、
考えていない。

まっ、いいや!

『できたよ』

「ほんと?」


『失礼ねつ、これでも毎日、
食事作ってるのよ』


食べてみるか。
まてよ、その前に


「じゃあ、エプロンとれば!」


『駄目よ、片付けがあるから』


「食事の時は、とれよっ」

きつめに言ってみた。


彼女は、頬を膨らませた。


夢と分かっているが、
リアルである。




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