あわい恋と約束
彼女はまだ私に気付い・・・た。
「まった?」
彼女は微笑みながら
『うん・・・33年も』
「えっ それは気の長い事で」
『嘘よ15分前それでね、
待ってたら思い出したの、
貴方は5分前に来るって』
「そう」
彼女は微笑んでいる。
通り過ぎる人達が見ている。
私達を見ている。
『そうしたらね、やっぱり5分前、
全然変わらないのね』
私は彼女顔をじっと見ている。
『そうだ、お母様に伝えてくれた?』
「それっ、忘れてたんだけど・・」
『えっ 伝えてくれなかったの、もう』
彼女は背を向け様とした。