あわい恋と約束
私は両手で彼女の肩を掴む。
力は入れていない。
そして
「聞いてくれる?」
『なに?』
「両親は旅行に行った」
『いつ?』
「家に来たろ、あの日の朝」
彼女は呆れた様に
『じゃあ 何であの時、
言ってくれなかったの』
「君が、帰った後に分かったんだ」
『ほんとー』
疑っている様で楽しんでいる。
「ほんと、直ぐに会社に電話したら、
出張で土曜に帰ってくるて言うから」
『おかしいはねぇ、誰もそんな事、
言っわ無かったけど』
「明日、確認してみてよ」
『いいわ。それより、
どこに連れて行ってくれるの』