あわい恋と約束

私は両手で彼女の肩を掴む。
力は入れていない。

そして
「聞いてくれる?」

『なに?』


「両親は旅行に行った」

『いつ?』


「家に来たろ、あの日の朝」


彼女は呆れた様に

『じゃあ 何であの時、
言ってくれなかったの』

「君が、帰った後に分かったんだ」

『ほんとー』

疑っている様で楽しんでいる。


「ほんと、直ぐに会社に電話したら、
出張で土曜に帰ってくるて言うから」


『おかしいはねぇ、誰もそんな事、
言っわ無かったけど』


「明日、確認してみてよ」


『いいわ。それより、
どこに連れて行ってくれるの』





< 79 / 202 >

この作品をシェア

pagetop