あわい恋と約束
『舞 はねっ、貴方の事
いろいろ教えてくれたよ』
『本当は、貴方の事
好きだったと思うの。
聞くのが怖かった!
二人の・・・
貴方とワタシ。
ワタシと舞。
壊れるのが・・・
怖かったの。』
突然、彼女は中学時代の
思いの ひとつを、
思春期に差し掛かった少女の
胸のうちに閉まってあった
思い、悩みを語った。
その顔は、
造り笑顔である事が分かる。
目が
悲しい目をしている。
私は何も言わず
彼女を見ている。
『ダメ、ダメッ! ごめんね。』
今度は 造り笑顔では無い
明るい笑顔だ。