あわい恋と約束
彼女は、[首飾り]の展示の前で、
私を捜す為か、ターンをした。
右に一回、辺りを見、左にターン。
その度にスカートが軽く踊る。
廻りの人は、彼女を注視している。
背が高いので、最初から
展示品並に注目されていた。
私達が歩く度に、
彼女に注がれる視線を感じていた。
私に対しての視線で無い。
展示を見に来ていた、
女子高生らしきグループから、
感嘆の声が上がった。
゛キレイ! ゛
゛モデルじゃなぁいっ? ゛
私が言うのも変だが、
確かに綺麗!
注目を集めるのは、
不思議では無い。
どうやら
私を見付けた様だ。