戦場に、一輪の花が咲いた
「だからね、リリーは平和の歌を歌うの。」
リリーは隣で歌い始めた。
この歌、知ってる。
どこの国の歌かは分からないけれど、昔母が歌っていた。
懐かしく、どこか優しい歌。
気がつけば、ライルもリリーと一緒になって歌っていた。
教会には、リリーの優しく柔らかい歌声と、ライルの低い声が響いていた。
歌うライルの横顔は、平和に暮らす少年達となんら変わらない
ステンドグラスから差し込む太陽の光は、ライルの血色の悪い肌も温かい色で包んだ。
リリーは隣で歌い始めた。
この歌、知ってる。
どこの国の歌かは分からないけれど、昔母が歌っていた。
懐かしく、どこか優しい歌。
気がつけば、ライルもリリーと一緒になって歌っていた。
教会には、リリーの優しく柔らかい歌声と、ライルの低い声が響いていた。
歌うライルの横顔は、平和に暮らす少年達となんら変わらない
ステンドグラスから差し込む太陽の光は、ライルの血色の悪い肌も温かい色で包んだ。