戦場に、一輪の花が咲いた
そのまま群衆に見られつつ、司令部までたどり着いた。



「初めまして。ソルジャ・リバー司令官。」



ライルは右手を左の心臓にぴしゃりと宛て、挨拶した。



ライルとウェンディの国ではこれが正式な敬礼なのである。



ウェンディは心中複雑なままライルに続き敬礼した。



司令官は微笑を浮かべる。



「やあ、よく来てくれたね、クロード少将にアローンズ大佐。」



さっきまで兵士に銃口を向けさせていた男なのに、まるで忘れたかのように握手を求めている。



ウェンディは思わずぞっとした。
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