戦場に、一輪の花が咲いた
「その嬉しくない実績で、俺はここまで上り詰めたんだよな。」



ライルは空砲を握った左手をじっと見つめた。



「なあ、俺達って、一体何のために戦ってんだろ。」



ウェンディが囁いた一言にライルは淡々と答える。



「さあな。ただ、俺達は目の前の敵を撃つ以外、選択肢はない。殺されるか殺すか、どちらかだから。」



分かっているつもりだったが、そのライルの一言に心が痛むウェンディ。



ライル自身も、言ったあと吐き気がした。
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