One Way Ticket 2
「ここでいいの?」

那智が部屋を覗いた
「うん、十分だよ。」


私の荷物は
六畳でも余裕を持って収まった


ピンポーン


インターホンがなって私は玄関に向かった

「はーい。」

「よう。」


仁が大きな紙袋を両腕で抱えて立っていた

「いらっしゃい。」

私は仁を招き入れる

仁はキッチンに紙袋を下ろした


「よう。早かったな。」

那智はソファーでくつろいでいた
仁も横に座る

「家の店は迅速なサービスが売りですから。」

「へぇ。」


二人を比較してみていると本当に面白い

太陽と月みたい

でも
お互いに信頼しきってるんだろうな

表情がすごく柔らかいもん


~♪


携帯が私を呼んだ

「もしもし?」

『もしもし、千香?お母さんだけど。』

「久しぶりお母さん。」

私の声に二人は
視線を向けた
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