One Way Ticket 2
「あれ?千香ちゃん!!」

慣れなれしい笑顔

お見合いのときの清潔感はまったくなくなって
いまはただの
フリーターみたい

「あぁ・・・こんにちは。」

私は嫌悪感丸出しで返事を返した

そして店外へと歩き出す

「もう帰るの?」

「はい。さようなら。」

店を出るのと同時に私は小走りに走り去った

背中に痛いほどの視線を感じたが
「この人とは関わっちゃいけない」
私の中の何かが
そう警告していた
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