にんげん賞味期限

和也は誰だというような顔をしている。



「や、やぁ、久しぶり。結構、練習したんだけど…やっぱり全然ダメだね。」



そう、居酒屋の店員の彼女だった。



僕は動揺を隠そうと平常心を装うが顔が赤らんでしまい仕方なく照れ笑いをした。



なぜこんな最悪な場面で出会うのだ?



心底恥ずかしかった。



もっともっと上手くなってから彼女に会いに行くつもりだったのに…



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