にんげん賞味期限

はいはーいと残念そうに空想野球を終わらせ、和也が玄関のドアを開けると、そこには黒人の男性が立っていた。



隣人のメッシュだ。



彼は勉強をするために米国から日本にきている留学生である。



年齢までは分からないけど、おそらく30代あたりかな。



「どうしたメッシュ?」



「ウルサスギテ、ベンキョウデキナイヨ!」



今にも目が飛び出しそうな困り顔をしていた。
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