にんげん賞味期限

夜空に星が浮かび上がる頃。



僕は一人、店の前にいた。



一人で入るのに少し躊躇していたが後ろからきたサラリーマンの人波に後押しされるかのように店に流れ込んだ。



「いらっしゃいませ♪」



にこッと不器用な笑顔を作った彼女が出迎えた。



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