にんげん賞味期限

その中で、和也は体を器用にうねらせ気持ちよさそうに寝息をたてていた。



それを見た僕は一瞬微笑み、窓を開け、ふぅと溜息をついた。



外を眺めると、試験があるのだろうか学生たちが教科書をくいぎるようにして歩いている光景が目に映った。



みんな頑張ってるんだな…



僕はその学生たちを見てここにきた頃の自分を思い出していた。
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