にんげん賞味期限

外は冷たい風が肌を突き刺さすように少し痛かった。



だが、そんなことはどうでもよかった。



真っ直ぐに進む道を包み込む街灯の明かりは寂しげに光り、行き先もなく、ただただ歩き続けた。



誰でもいい、頼むから僕を刺し殺してくれ。



もう生きていることが辛い…


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