にんげん賞味期限

どうしようもなくなった僕は家に帰り、玄関のドアを開けるなり崩れ落ちた。



もうここで和也と酒を飲むこともない。



そう、会いたくてももう会えないんだ。



死とはそういうことだ…



「う、ううっ…」



このとき、ようやく初めて涙が流れ落ちた。



< 193 / 289 >

この作品をシェア

pagetop