にんげん賞味期限

「彩夏…」



「よっ!」



陽気な声でそう言った。



僕よりも大人だと思った。



「なぁ、彩夏?」



「なに?」



僕は重い口をひらいた。



「和也が死んだんだ…」



そう言い、僕はこれまでの経緯をゆっくり、一つ一つ詳しく話した。



< 212 / 289 >

この作品をシェア

pagetop