にんげん賞味期限

「なんだよ?」



僕は片寄った弁当の中身を両手で器用に左右に振り、きちんと元にいた場所に戻す。



「合コン!!今日、バイトの先輩に誘われて二人きてほしいんだってよ!」



「まじ!?」



その声と同時にきちんと整列していたおかずが再び傾く。



「本当だよ!合コンなんてかなり久しぶりだよな!」



「う、うん…」
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