にんげん賞味期限

「おばあちゃん毎日、口癖のように言ってたわ。あの子と話すのが私の生き甲斐なんだって。」



僕はぐっと泣き出しそうな気持ちを押し殺した。



嬉しかった。



ほんっと嬉しかった。



こんな僕でも必要としてくれる人間がいたなんて…



自分の存在価値を見いだしてくれているように感じた。



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