にんげん賞味期限

「そろそろ行かなくちゃ、バスの時間に遅れちゃう。」



二人はバス停までという短い時間の中で色々な話をした。



話すたびに沢山の思い出が鮮明に甦り辛くなっていく。



それでも僕は話すことをやめなかった。




けれど全然、話切れなかった。



もっと、もっと話たいことが山ほどあるのに…



そして、時は残酷なものであっという間にバスの発車時刻となった。



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