にんげん賞味期限

僕は緊張しながらも毎日、ウサギの飼育方法などについて彼女と色々と話し合った。



初めはウサギのことについての話しかしなかったけど、徐々に彼女は僕のことについて色々と訊ねてきた。



僕の

『立ち入り禁止』

と書かれた頑丈に張ってある心の壁を破り、誰も入ったことのない心の中に土足で入ってきたんだ。



そんな彼女に初めはヒいていたけど徐々に心を許すようになり毎日、遊ぶ仲にまでなっていった。



このとき僕にとって初めて

『本当の友達』

ができたんだ。
< 28 / 289 >

この作品をシェア

pagetop