にんげん賞味期限
それに気づいた僕は彼女を見た。
その女性は肩まである少しウェーブのかかった綺麗な黒髪でファッション雑誌に載るモデルとはまた違ったタイプの美人でミステリアスな雰囲気を漂わせていた。
コンパにきている亜依という子と頭の中で天秤に架けてみた。
「んー、平行だな。」
思わず声に出してしまい、その言葉に反応した彼女は、何?といった少しヒいた表情をした。
「ところで君、何歳?大学生?若いよね?」
素面では絶対に言えない言葉だが酔った今の僕はスターマリオより無敵である。
すると彼女は眉間にしわをよせ、はぁと呆れきった顔をした。