にんげん賞味期限

カリカリカリ♪




あれからといった和也は毎日、携帯電話の画面と向かい合ってニヤニヤしている。




それに比べ僕は相変わらず平凡な日々を過ごしていた。




あ〜、なんかいいことないかな。




そんな事を呟きながら、今日もレジの前で暇そうに突っ立っていた。




♪〜♪〜




男性のお客が店に入ってきた。




「いらっしゃいませ。」




なんとも機械的な声だ。




こんな声で言われたら、まず来ないなって自分でも思ってしまうくらい酷い僕の声。




面倒くさいから帰ってくださいという雰囲気が丸見えだ。




すると、次に女性のお客が入ってきた。
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