にんげん賞味期限

♪〜♪〜




「いらっしゃいませ。」




再び機械的な声で言う。




「いらっしゃいませ!」




いつもとは正反対の明るい声で、もう一度言い直す。



あの子…




商品を選び終えた、その女性はミネラルウォーターとビーフジャーキーをレジに差し出した。




「や、やあ、久しぶり♪」



僕は少し照れ笑いするかのように言う。




彼女は僕の顔を見上げ、誰?っていうような顔で首を傾げ、しばらく考え、思い出したのかようやく口を開く。


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