にんげん賞味期限
「駅の近くに新しく焼き肉屋がオープンしたんだって。今日、その焼き肉屋にでも行ってみる?」
僕は中華か焼き肉か迷ったあげく和也の好きな焼き肉を選んだ。
「まじ?新しく焼き肉屋できたの?行こう、行こう♪久しぶりにユッケが食べれるなー!」
「じゃあ六時頃、出発で♪」
♪〜♪〜♪〜
僕たちの会話を見計らったかのように和也の携帯が鳴り響く。
電話越しに聞こえてくる声。
その声を聞いて和也の顔が徐々に緩くなっていく。
この二つでどうなるかだいたいの察しはついた。