にんげん賞味期限

すると、和也は思い出したかのように声をあげた。



「あっ、俺、ギター始めるわ!」



そう言い、和也は右手で弦を爪弾く真似をした。



「ぎたー?なんでまた急に?」



「亜依ってさ、ピアノがものすごく上手で俺も何か楽器やろうと思って♪」



和也はキラキラと輝いた目で言う。



「そっか、じゃあ、やればいいじゃん。」



僕はあまり興味のない返事をした。



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