にんげん賞味期限

「私はアコースティクギターが好きで使ってましたけどね♪」



「あ、じゃ、僕もそれにするよ。それにしてもギターってすごいかっこいいし綺麗だよね♪」



素人まるだしのそんな会話をしても彼女の顔は優しく柔らかい表情を浮かべ、詳しくギターの説明をしてくれた。



彼女の初めて見せるその表情はとても可愛らしく、僕は説明を聞いているところではなかった。



と同時に、こんなに楽しそうにしているのになぜギターをやめてしまったのか?



不思議で聞きたくて仕方なかった。




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