にんげん賞味期限

「どうして、この前のときに言ってくれなかったの?」




「言おうとしたわよー。けど、周りの子と話すのでなかなか話しかけられなかったのよ。話しかけようとしたら一人で外にでちゃうし…」



「あぁ…」



駐車場で寝ている自分の姿が頭に浮かびあがった。



「ていうか、なんでこんな可愛い私のことを忘れてるわけ?ねー?」



彼女は左の眉をクィと挑発するかのようにあげる。




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