君と歩む夢みて~時は平安~
「今、私の兵が欲しい!私はこの国に対して不安が耐えぬのだ。そちらならわかろう?…お願いだ。一緒に都に来て欲しい。」
こんなの…死ね、と言ってるようなものだ、とわかっていた。
だか…こうするしかあるまい。
頭が悪い私にはこの考えしか浮かばない。
「頼む…!父にわからせて欲しい。…間違っているということを…」
その時、1人の手がスッとあがった。
微かに視界に入ったその手に勢いよく顔を上げる。
…人一倍綺麗な顔立ちが目立つ青年だった。
「俺…やります。兵、やります。…黄泉様の助けになります。」
名を…天竜(テンリュウ)…
そして、天竜に続くように2人の手が再び上がった。
名を…
弦(ゲン)
咲威(サクイ)