君と歩む夢みて~時は平安~
本題…?
横にいる天皇を私は不思議そうに見上げた。
「黄泉、お前もいい歳じゃ。」
「え…?」
「隣国の者と、見合いをしてもらう。」
なっ…。
「見合い?!」
予想外の言葉に声が荒がってしまった。
「黄泉。お前ぐらいの女子なら普通であろう?」
…確かに、私くらいの歳で嫁に行くのは貴族ならば当たり前のこと。
このくらいの歳で、嫁にいっていないのは私くらいだろう。
しかし、だからといって…!
「お断りしてください!」
またしても、声を荒げる。
「なんじゃ…黄泉。お主はまだ、あの農民と恋愛ごっこをしておるのか。」
恋愛ごっこ…?!
「天皇!!私は本気なのですっ!」