君と歩む夢みて~時は平安~
こんな、言葉。
信じられなくて、何度も読み返した。
でも、何度読み返しても、書かれてあることは同じ。
これは、天竜の優しさか…?
天竜だけには…そんなこと思ってほしくなかった。
我が儘だろうか…?
これは、私が他の男と結ばれても構わないということになるだろう?
遠まわしに書いてあるが、実質はそういうことであろう?
これが天竜の優しさとわかっていても…私は、なんだか…
嫌だった。
「黄泉、様…?」
私の異変に気づいた、弦が心配そうに問うてくる。
「弦…私は我が儘だろうか…」
「黄泉様…?」
天竜は、もう…私に気持ちなんてなくなってしまったのだろうか…。